自律神経失調症と森田療法
自律神経失調症と森田療法
自律神経失調症は、ストレスを原因として発症することがほとんどです。
したがって、根本的に治療するためにはストレスを取り除くか、もしくはストレスをコントロールできるすべを身につけることとなります。
森田療法は、ストレスをコントロールするすべを身につけるための心理療法になります。
森田療法は、森田正馬という人物によって考案された心理療法であり、日本で生まれたものです。
とはいっても何か特別な薬を投与するとか、特別な検査をするとか言ったものではなく、考え方を改善することによってストレスとの付き合い方を身につけると言うものです。
具体的には、「あるがままの状態を受け入れる」という考え方を身につけることです。人間はあるがままの状態を受け入れにくい生き物です。
なぜならば、欲が多い生き物だからです。あれがしたい、これがしたいという欲があり、それが思う通りに行かない時にストレスを感じます。
そのため、思う通りに行かなかった結果として置かれている状態をそのまま自然に受け入れることができたならば、ストレスがたまりにくく、自律神経失調症も改善されていくのです。
森田療法のメリット
森田療法のメリットは、考え方そのものを変えるというところから治療していくことができる点です。
自分が置かれている状態をそのままに受け入れることができれば、ストレスをコントロールしていくことができます。
したがって、一度自律神経失調症を改善すれば、その後も再発しにくくなるのです。
特に、自律神経失調症によって肩こりや不眠などと言った症状が出た時には、その症状に不満を持ってストレスが加わり、症状が悪化すると言う悪循環に陥ることがあります。
しかし森田療法によって考え方を変えることができていれば、それらの症状があらわれても受け入れることができるため、前向きに考えて治療を進めていくことができます。
このように、森田療法は治療効率を上げ、治療後の再発防止にも役にたつ優れた治療法になります。
自律神経失調症の症状そのものにストレスを感じている人や、ストレスのコントロールに悩んでいる人はぜひ森田療法を受けてみると良いでしょう。
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