自律神経失調症と家族療法
自律神経失調症と家族療法
自律神経失調症患者が家族を持っている場合には、家族療法は効果がある方法となります。
特に、原因となっているストレスが家庭にある場合には非常に効果が大きいため、家族療法を視野に入れた治療が必要になります。
また、自律神経失調症はそれほど重い症状が出ないことも多い病気であるため、患者が辛さを訴えても家族に理解してもらえないこともあります。
身近な存在である家族から自分の辛さが理解されずに感じる孤独感はさらに大きなストレスを生み出し、症状を悪化させることもあるのです。
これを改善していくことを目指すのが、家族療法です。家族療法は、病院やカウンセリング専門のクリニックなどで受けることができます。
家族でカウンセリングを受けるため、料金は高めに設定されることが多いです。
おおむね60分で10000円前後と言うことが多く、カウンセリングは数回にわたって行われます。
高い料金を支払うことになると思うかもしれませんが、原因が家族にある場合には是非受けるべきものです。
もし家族からの理解がなく、家庭にストレスの原因があるまま治療をしても治療の効果は上がりにくいものです。
それだけではなく、いったん改善したとしても、原因となるものが取り除かれていないため、再発する可能性が高いからです。
家族療法の効果の大きさ
自律神経失調症を根本的に解決していくためには、薬に頼るばかりでなく、日常生活から改善していくことが大切です。
家族がいる患者にとっては、家族は日常生活をともにする関係であるため、日常生活を改善するためには家族との関係も改善していく必要があります。
それまでは治療に無関心であった家族に関心を持ってもらうこと、理解を示そうとしなかった家族に理解してもらうこと、家庭の問題が患者の症状を引き起こしていることを認識してもらうことなどがとても大切なのです。
家族は家族療法を受けることによって、自律神経失調症を理解し、患者との接し方を習得することによって、治療の効果が上がるのです。
自律神経失調症は長期間にわたる治療が必要となるものですが、家族が協力してくれるかどうかで完治までの期間は大きく変わってきます。
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